今までありがとう

先日。DrummaniaXGで遊んでいた時のこと。とある曲の終盤でシンバルをヒットした後に、右手に違和感を覚えた。


何が起こったのかわからなかった。今までに無い、ヘンな感触に右手のスティックに目をやると・・・なんと、折れているではないですか。


初代のスティック。こいつを買ったのは、もう5年くらい前になる。ゲーセンによって置いてあるスティックの種類が違っていたので、”Drummaniaを場所が変わっても同じ条件で”というところから。楽器屋の、足を踏み入れたこともなかったドラム関連用品のコーナー。思ってた以上のスティック種類の多さに戸惑うも、”初心者にオススメ”の文字につられて手に取り購入(笑)もちろん、振ってみた感触も悪くなかったのだが。後に実際にドラムを習い始めてわかったことだが、ヒッコリーの最も標準的なスティックだった。習いに行き始めた頃も最初はこのスティックしか持っていなかったので、練習を重ねるごとに明らかに傷んできてはいた。アコースティック用にはオークのものを使うようになり、この初代は練習中にチップがかけたのもあって、最近はもっぱらゲーム用になっていたのだが・・・


この日はその後、ゲーセンの方で用意してあるスティックで軽く遊んでから帰宅。なんとなく寂しい気分。


ドラムの技術が上達したのがこのスティックのお陰であったかどうかは定かではないが、Drummaniaはそれまで以上に楽しめるようになったし、それがあったからアコースティックにも惹かれたのだと思う。オレのドラムのルーツ、とまでは言わないが、少なくとも今持ち合わせているスティックの中では一番思い出深い。当然ついている手あかの量も多い(笑)。大袈裟かもしれないが、ある意味”一時代を築いて”くれた。


曲の頭や中盤ではなく、ほぼ終ったところで折れてくれて100円を無駄にさせなかったあたりが主人思いと言うか、健気と言うか(笑)そんな初代に一言、”ありがとう”と言いたい。