Acquired immune deficiency syndrome

略してAIDS(エイズ)。最近メディアでは久しく名前を聞いていない気がするが、”後進国では大きな問題となっていて、日本でも増加の一途をたどっている”という話を、昨日聞いてきた。地元テレビ局の企画で、フジテレビの佐々木恭子アナを迎えてガイアナ共和国のレポートも含めて講演をしてもらおうというもの。


とくダネの番組中の特集を観た時にも思ったのだが・・・非常に根の深い、難しい問題。単に、AIDSに関する知識を行き渡らせば解決できるような話ではない。背景には、ガイアナの産業の少なさ、識字率の低さに代表される教育の不足などの問題が横たわっている。同じ地球上にいて、こんな過酷な生活を強いられている人たちがいるということに、再び衝撃を覚えた。


町で仕事が無いから、生活のために金鉱に赴く労働者たち。その金鉱で、同じように生活のために身体を売る女性たち。
”ちゃんとした教育を受けていないから、字や時計が読めない。計算もできない。だから生活のためにはこれしかできない。”


そんなコトをしてちゃダメだ、などと、軽々しく言えない状況。なんとかならないものか・・・



日本でも、AIDS患者は増えているそうだが、これは先進国では”希である”らしい。増えているのは10代後半〜20代前半の患者。何が原因かはだいたい想像がつく。まずは、ネットの普及と性に関する情報の氾濫ではないかと推測する。が、そういった情報に足を踏み入れる要因となるのは単に興味だけでなく、おそらく現実逃避とか、あるいは家や学校や職場にあまり居場所が無いとか、子供の頃に親から愛情をもらってないとか。そういった”心の問題”が絡んでいるのではないかと。日本は心が貧しい国になりつつあるというのはよく言われることだが、それがこういったところにも影を落としている気がする。ガイアナでも日本でも共通して”社会が病気を蔓延させている”と、言えなくもないのではないか?





僕らに何ができるだろう?





ところで、今回の講演会に参加した目的は、メインはもちろんレポートを聞くことだったのだが、まぁナマの佐々木アナを見てみたいってコトもあり(笑)。で、実際に見た感じはというと、テレビで見たまんまでした。”テレビで観るよりキレイ!”ってコトは特になく。本人には少々失礼かもしれませんが(^^;)


写真は、会場で配られたパンフレット。世界中の子供たちに平和が訪れますように。中央のネコっぽいのは、地元局のキャラクター”OH!くん”でつ(・∀・)