酒井先生最終講義

酒井先生もこの3月で定年退官。今日開かれた最終講義”コオロギとともに30年”を聴きに行ってきました。


酒井先生の学生時代から霊長類研を経て岡大赴任、現在に至るまでの研究人生を振り返ったお話でした。もともと文系で大学に入った方だったとは全然知らなかったので、かなり驚きでした。しかも京大。見慣れた正門の写真なども出てきました(笑)

”当時の京大文学部は入試に理科が二科目要ったから、理系の本を読んで勉強するのは何の抵抗も無かった”とのこと。


いやいや。理科が二科目要ったとか以上に、先生の学問への意欲がすごいですよ(^_^)


コオロギの動画やらスケッチやらが映し出されるのを見て、そーいや実習でやったなぁなどと学部生時代を少し思い出してみたり。コオロギの触覚を切ったり眼をマジックで塗ったり羽を取ってしまったり・・・かなり酷い話ですが(^_^;)


講演の最後で、”コオロギに愛着みたいなのは無いけど、メシを食ってこれたのもコオロギのお陰だし、いろんな人に出会えたのもコオロギのお陰だった”とおっしゃったのと、”私の研究は彼らがいてくれたお陰です”と、今まで卒業していった全ての学生の名前が書かれたスライドを出されたのが、とても印象的でした。学生時代には話す機会がほとんど無かったから、”髪ぼさぼさで髭を生やした仙人みたいな先生”というイメージしかなかったけど、研究業績を残されているのはもちろん、今まで自分の周りに居てくれた人たちに感謝できる人というのは、人として尊敬できます。自分のこれからを考えたとき、退官まで精力的に研究できるというだけでなく、こういうところも忘れずにいたいものです。