行政刷新会議 ”事業仕分け”

先日から行われている事業仕分け。テレビ、ネット等で観てはいるが・・・仕分け人側は、予算を削ることに躍起になってないか?というのが正直な印象。少なくとも一番関わりの大きい科学関連の事業に関しては、”額よりも制度の見直しが重要”とコメントされているにも関わらず予算縮減の結論に至っているものもあり、妥当な結論が導かれているとは到底思えない。”削減”という結論ありきで議論が進められていたように感じた。


報道のせいでそう見えるのかもしれないが、仕分け人側の事業に対する理解も浅いように思う。


”世界二位ではだめなのか?”

とか。



”科学技術立国日本”を目指す立場としては、あるまじき発言ではないか?科学研究の意義すら理解していない、と言われても仕方ないような人選であるような。もちろん、事業について説明する側(=省庁側)のプレゼンの仕方にも問題があるのだろうが。成果がどうのという話も上がっていたようだが・・・もちろん、研究者の側にはどういった成果を出すかのビジョンはあるが、10年や20年では論文発表としての成果を上げることはできても、国民の生活に反映されるような”目に見えた成果”は現実的には不可能であるのが科学研究。それくらいはわかった上で、会議に臨んでほしいものだ。


視点を変えれば・・・”国民の生活が第一”を基本コンセプトに掲げる政党でありながら、研究費は研究費雇いのポスドクの生活に直結しており、その削減はポスドクの失業にも繋がりかね無いということを考慮に入れていない、あるいは把握していないように思われる。

そもそも、1時間などという短時間でその事業の意義や成果を理解し、要求された予算額が妥当であるかどうかを判断することなど、不可能なのではないか?もっと深い議論が必要だろう?


と、あれこれここで一人でボヤいてても仕方ないので、文科省内閣府民主党のHPから投書をしようと画策中。意見の締め切りは、文科省が12月15日、内閣府が11月24日(来週!)なので、関係者にはぜひとも意見を投書して頂きたい。


以下リンク。内閣府のHPからは、予算の配分の基本方針等もPDFファイルをダウンロードできるようになっています。文科省のHPには行政刷新会議のページにリンクが貼ってあり、各種事業の評価コメントがまとめらたPDFファイルをダウンロードできるようになってます。

内閣府
https://form.cao.go.jp/cstp/opinion-0005.html

文科省
http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm