秋の訪れ

朝夕、ずいぶんと過ごし易くなってきた。寝る前に足下に置いておいた掛け布団を、起きた時にはかぶってる。そんな日が続く。

ついぞ先日まで鳴いていたセミは、気がつくとミンミンゼミだけになり、気がつけばそれの声すら聞かなくなった。真昼の日差しはまだ夏の面影を残しているが、日が落ちると、虫たちの柔らかな声が涼風に乗ってくる。空に浮かぶ雲の表情も、もう秋そのものだ。

”Autumn leaves”

Bill Evansのアルバム”Portrait in jazz”に収録された曲。一番のお気に入りだ。曲名の通り、この季節の夜によく合う。これを聴きながら、自分で入れたコーヒーを飲むのがいい。普段ハードに動いているだけに、その時間は落ち着くのだ。”わずか数分の最高の贅沢”。そんな感じ。普段からちょくちょく聴いている曲ではあるが、この時期になると無性にのんびりと聴きたくなる。

ここしばらくスケジュールが詰まっていたので、コーヒーも入れてない。少し落ち着いたから、今日はのんびりしよう。