信頼の回復

NHKが、受信料の不払いを続ける東京都内の48世帯に対して”民事督促の手続きに入る”との最終通告を送ることにしたらしい。不払いは今もなお拡大の一途をたどっているそうだ。記事によれば、
”約112万1000件が不祥事を理由にした拒否・保留者とされる。現行法では、不払いを続けても罰則規定がなく、不公平感が高まっていた。”
とのこと。

まぁ、そうだろうな。

かく言う私も払っていない。↑の”不祥事を理由とした”に含まれる。以前は英会話講座やフランス語講座などを観ていたので払っていたが、あまりに不祥事が相次ぐので払うのを止めた。信頼できない相手に対して、金を渡せるわけがなかろう?払っている人たちも、快く払っているのではないというのが記事から読み取れる。”不公平感が高まる”のは、”払いたくもない受信料を払っている”からだ。
NHKは、自分たちの不祥事の精算が終わったとでも思っているのだろうか?そもそもまともな謝罪をしたのか?新会長による謝罪は、自局の放送を通したものだけだったと聞く。私はその放送を観ていない。十分な謝罪をしようとしてないあたり、誠意に欠けると言わざるを得ない。”NHK謝罪講演全国ツアー”くらい、各都道府県県庁所在地あたりでやって欲しいものだ。48回やれば済むはずなので、決して非現実的な数字ではないと思うが。
信頼を積み上げるのには時間がかかる。失うのは一瞬。失った後の回復には、最初に積み上げた時よりも時間がかかる。それが人間関係の常だ。今NHKは、国民からの信頼を回復するべき時期にあるはず。催促状を送るとか民事手続きをとるとか、やるべきことの順番を間違っていると感じる。なにかやってしまった時には、悪いことをした相手にちゃんと謝るのが最初だ。それをしないでおいて良い番組作りに取り組むとか督促を送るとか、そんなのは空回りするだけでとても信頼回復に繋がるとは思えない。今のままではNHKは国民の信頼を失ったままであるということに、早く気がついてほしいと思う。