ロンブン

論文紹介、本日終了。今回紹介したのはCellの論文だった。内容的にはCellらしくかっちりしていて抜け目が無く、論理展開も飛躍のないきちんとしたものだったので、紹介するにはうってつけのモノだった。が、データ量が多いのに加えて似たような実験系=似たような図ばかりだったので、発表途中から聴いているみなさんがどんどんなえていくのがわかりましたわ(^^;)

某Y先生いわく、
”白黒のバンド写真ばっかりでしたからねぇ。もちょっと色とかあれば良かったんでしょうけど。”

うーん。紹介する文献選びの、何と難しいコトか(~~;)

論文てのは、書けばいいというモノでわなく、いろんな人に読んでもらって、広く認めてもらってなんぼやと思います。NatureやらScienceやらにpublishすることにばかり固執する人もいるが、どんなにIFの高いジャーナルに掲載されても論文自体の引用回数が少なければ、その論文に価値があるとは言いがたい。
いい仕事をするためには何が必要か?と考える。結局、経験と論理思考能力とアイディアなのだ。今日紹介した論文も、決してお金のかかった派手な仕事ではなく、むしろ地味な手堅い仕事だ。しかしながら、2005年7月にpublishで2006年1月のReviewにはすでに引用されている。注目した点が素晴らしく、長年の謎に一つの答えを与えたという意味でインパクトがあり、しかも抜け目の無い仕事であるため、早くも認められ始めているのだ。すごいコトだと思う。
IFの高いジャーナルに掲載されることよりも、掲載されたジャーナル以上のIFを持つ仕事をすることがオレの目標。明日からもがんばろう( ̄^ ̄)oでも今日は3時間しか寝てないので、帰って寝るっすー。