初めての

実験材料として微生物を扱っている限り、蛍光顕微鏡のお世話になることは無いと思っていた。が、それを使う実験をすることになった。


”Indirect immunofluorescence”


”間接免疫蛍光法”、”間接蛍光抗体法”などと訳される方法。観察したいタンパク質に対する一次抗体と、蛍光色素で標識した二次抗体を使って目的のタンパク質を検出し、それの局在や量比を解析する実験手法。最近Chlamyの論文でもお目にかかるようになってきていて、うちのラボでもe-sheepさんが条件をしっかり検討してくれたお陰で、非常にうまくいくようになってきた様子。特異性の高い抗体もできたので、トライしてみることに。


普段は活性測定とかバンド系の実験とかばかりなので、こういう”観察する”実験はなかなか大変ではあるが、新鮮でいい。加えて、蛍光顕微鏡での観察は光顕観察とは違って暗闇の中にぼぅっと光るモノを観察するので、ビジュアル的に面白い。DAPIでDNA染めただけでもテンション上がります(笑)”見た目的に面白い”と感じることは、科学を志した理由の原点であるように思う。


結果は、初めてにしてはそこそこうまくいった模様。もちろん繰り返し実験しなければならないが、この結果が本当であれば、なかなか面白い話になるんでわないかと。またやりましょぅ。


写真はDAPI染色像。なんだか宇宙に浮かぶ”○○星雲”のようにも見えますね。