気が重い

アメリカの共同研究者に、酷なメールを送らなければならない。

”あなたが使っていた野生株は、実は野生株ではありませんでした。”

先週から、彼のラボで作ってもらったRNAi株のチェックをしていたのだが・・・比較のために送ってもらった野生株でも、目的の遺伝子産物の量が顕著に少なかったのだ。株のgrowthも遅い。野生株、とは呼べない代物。


どないなっとんねん(~~;)


共同研究を打ち切るのも一つだが、こちらとしてはRNAiのデータは出来れば欲しいところ。が、それをやり直そうとするとまた時間を費やすことになる。それより何より、おそらく先方にとってはこれまで野生株と思って使ってきた株が実は野生株ではなかったことの方が、ショックが大きいだろう。

ちょうど1年ほど前に共同研究を始めた当初は、お互い顔を知らない同士だと思っていた。が、実は8年くらい前に一度会って話をしたこともメールを交換したこともある相手だった。それがわかって以降はファーストネームで呼び合っていい関係になりつつあると感じていただけに、このbad newsを伝えるのは、実に気が重い・・・


まぁ、事実をちゃんと伝えるのも優しさというものか。


それにしても、メールの文章が進まん・・・