Jim

白髪、白髭、メガネのダンディなおっちゃん。彼の印象は、9年前のLake Tahoeでのクラミ会議の時と変わらなかった。ちょっと太くなったかな?初めての国際会議で、ポスターの前で突っ立ってドキドキしてたオレのところにやってきて、一通り説明を聞いてくれた後に”君のところのボスの名前はどう発音するんだ?”って、仕事の内容に関係無いコトを聞いてきたのは、今でもよく覚えている(笑)

今は共同研究者。不思議な縁です。学会最終日、ランチの時に彼とうちのボスとオレとで、研究の今後の方針に関するディスカッションをする予定だった。

が、予定は予定でしたわ(~~;)

Dr. In○oodやら、Dr. W○eksなんぞも一緒に行ってたら、共同研究の話などできるはずもなく。まぁ、おかげで見た事ないくらいデカいホワイトアスパラには出会えましたが(笑)


結局ランチの時には話ができず、その後のポスターセッションのときの空き時間にってことになった。でもその時間帯って、オレもJimも一応発表のはずやねんけどf^_^;会場に戻ってみると、人のいないこといないこと(笑)でもピンポイントでオレとJimのポスターの前には人がいるし(~~;)オレのポスターの方には人が次から次へとやってきて、説明が終ったころには、Jimとうちのボスとの間でいろいろと話が終ってました。RNAiはやり直すとか、うちで使ってるwild typeは全部送るとか、immunogoldで十分な結果が得られてなければ葉緑体の単離をやってもらうとか。出かける前に2G川に”やっといてね”って言っておいたRNAiのコンストラクションは、帰ってきてみればほぼ出来上がっていた。制限酵素チェックして、この木曜に完了〜。あとは増やしてlinearizeして、クラミに放り込むだけ。8月中には形質転換株が採れるでしょう。


彼は、今オレが解析している遺伝子の発見者。そんな人と共同研究できるってのは嬉しい話なのだが、同時に、途中から土足で踏み込んでしまったような少し申し訳ないような気もしている。でも自分がここまでやってきた研究は譲れないわけで。論文の共著者に入ってもらうのが、せめてもの感謝というか、respectというか。とにかく、うちのラボだけで仕事をまとめてしまうのはなんとなく落ち着かない。先日、彼のところで作ってもらった株がどうも使い物になりそうにないことが発覚=共同研究打ち切りの気配が漂ったが、こちらで同じ実験をやり直すにも彼のコンストラクトは必要で、引き続き共同研究はできそう。ちょっと安心しました。


来週頭にはうちのボスも帰って来るし、たぶんJimもGlasgowから戻ってるでしょう。そろそろスペインのバカンス気分も終わりにして、気を引き締めていかねば。