炎色反応

化学分析の基礎的な手法で、液体試料をバーナーで炙り、炎が呈する色から試料中に含まれる金属イオンの種類を同定する定性分析に用いられる。通常バーナーの炎は(十分空気を送り込むと)青色だが、そこに含まれる金属イオンの種類によっては炎がマッチの炎よりも赤みがかったオレンジ色になったり黄色になったり緑になったりする。オレの場合、大学1年の化学実習で習った。試料を含ませた濾紙をバーナーで炙ってみて、驚いたもんだ。

日曜はうちの卒業生の結婚式。夏に礼服を着ると、さすがに暑い。出かける際に、バス停に到着直後にバスがやってきたのがせめてもの救いだった。が、バスを降りて会場まで歩いていると、やはり汗がにじみ出てくる。

結婚するのは、去年うちを卒業したヤツ。実験をやり込んでいた割には不幸にしてあらゆる災難(?)に見舞われ、修士論文はかなりギリギリでした。


まぁ、本人がバンド写真を左右反対にして眺めて悩んでた時もありましたが(笑)災難に遭ったというか、災難を自ら呼び込んだというか(爆)


生命科学研究科を卒業したのだが、今は某高校で化学の教師をやっている。本人曰く”高校では物理、化学の選択やったので、生物は教えらんないっすよ〜”とのこと。まぁ、特に問題もなく教師としてやっていけてるんならいぃんじゃない?生徒にはなめられっ放しのようですが(笑)

特に何の変哲も無い披露宴・・・と思っていたが、キャンドルサービスに面白い演出が。化学教師らしいというか。テーブルに置かれたキャンドルに2人が火をつけにくると、そこにはちょっと変わった色の炎が燃え上がった。

”これは炎色反応というもので・・・”

司会のおねーさんが一所懸命説明してくれている。時間と共に色が変わっていくところがまたニクい。おそらく、ロウソクの芯の部分に細工をしてあるんだと思うが、なかなか手の込んだことをしてある。披露宴の最中に流すスライドも、今回のは彼の手作り。不器用なヤツだが、本当に大切だと思ったところにはきっちり手をかける。そういう性格は、以前から変わっていない様子。

高校では生徒にも人気な様子。披露宴の後半で、生徒によるダンスの余興がありました。なめられるってのは、要は親しまれてるってコトなんですな(笑)2次会で驚いたのは、塾講をしていたときの教え子も来ていたこと。

”先生は本当にいい人で、どんなにいじられても怒らずに笑顔で応えてくれてました。”

あぁ、塾講時代も生徒にいじられてたんや(笑)

教え子に好かれるってのは、もちろんもともと持っている器の広さもあるだろうが、”十人十色”な生徒を受け入れるべく何かしらの努力もしているんではないかと。

披露宴では校長先生に”もうちょっとてきぱきと仕事を”みたいにお叱りの言葉をもらっていたが(笑)、これだけ生徒に好かれる教師はなかなかおりませんよ、校長先生。基本的にはのんびり穏やかな性格の彼が、炎色反応のキャンドルを用意したように、時間をかけても大切なところには手をかける。たくさんの生徒に好かれているのは、そういった性格故ではないかと。教師として、最も持っていなければならない資質を十分持っていると感じた式でした。結婚生活も、その性格があればうまくやっていけるでしょう。いつまでもお幸せに(^^)


うちのテーブルのキャンドルの炎は、黄色→緑と変わっていった。黄色はナトリウム、緑は銅の炎色反応。さっきウィキ○ディアで調べました。普段使わない知識はあっさり飛んでいきますな(^^;)