雪化粧

昨日のお昼過ぎあたりからか、かなりの量が降っていた。夜になっても勢いは衰えず、むしろ気温は下がって雪質は軽くなっていた。深夜になると、お昼にわずかに溶けた雪は凍るほど。


”明日は早めに起きよう。”


酔いを醒ましながらの帰り道、そう思った。

今朝。カーテンを開けると銀世界。早めといっても8時半くらいだったが、雪は降り続いていた。これはもう行くしかない。ささっと朝ご飯を済ませて、いざ出陣。詩仙堂へ。


紅葉や桜はある程度期間があるから、京都を離れても都合さえつければ観に来ることができる。が、雪はそうはいかない。お寺や神社の雪景色を降った時に楽しみに行けるのは、ここにいる間だけだ。


人通りの多い道には雪は無い。逆に人通りの少ない路地には、しっかりと雪が残っている。ある意味理想的な条件が揃っている。移動には苦労せず、しかも行った先の建物や庭園には雪が残っていることが期待できる。


着いてみると、残っているどころか庭園も建物もしっかりと雪を冠っている。雪にすっぽりと覆われた風景は、紅葉の時とはまた違った味わいがあっていい。人の少なさと寒さとが重なって、静けさからくる緊張感にも似た空気がそこにはある。雪の白の何とも例えがたい綺麗さと、その場の雰囲気。来てみてよかったと思った。

帰りしな、ふと思い立って金福寺にも寄ってみた。こっちはマイナーなお寺なので、もっと人は少ないはず・・・と思って寄ってみると、やはり人はいない。こじんまりとした庭園には、雪の上に足跡もほとんど無い。e-sheep氏の話によると紅葉も綺麗だったそうだが、雪景色もかなりいい。

アパートに帰り着いたのは、ちょうどお昼頃。2時間以上うろちょろしていたことになる。途中吹雪に見舞われたが、いいモノを見て満足。近くにお住まいの方々、機会があればぜひ。

写真は左が詩仙堂、右が金福寺。