Art & Science

artとscienceが融合した時、何か新しいものが生まれる・・・


こんなことをぼんやりと考えていた。4年ほど前、学生時代にお世話になった美術の先生と京都で再会したのがきっかけ。彼は、artとscienceの融合に興味をもっていた。


似たような考えを持つ人はやはりいるもので。先日、”Art and Science Bunch”なるイベントに参加してきた。Yahooのサイエンス・カフェのメーリングリストで回ってきたのだが、主催者は芸術家の姉を持つ認知科学者。イベントは30人程度が入れるカフェで開かれて、チェロの生演奏、絵画のスライドショーとチェロのコラボレーション、認知科学に関するプレゼン、出演者、プレゼンターによるフリートークといった順で行われた。ある一つの空間で、音楽と絵画と科学のプレゼンを楽しめるというのは実に不思議な感じがした。アルコールも入ったので(笑)、かなりテンションの上がった楽しいイベントでした(^_^)



↑の美術の先生が考えるartとscienceのinteractionもしくはfusionは、”芸術に厚みと深みを持たせるために科学を盛り込んでいく”もののようで、中心にあるのは芸術だった。科学的な現象をテーマにした作品も創っていた様子。



では科学に芸術を盛り込むことは可能か?そもそも融合とは何か??



いろいろと考える。科学をより一般に浸透させるには、何か芸術の手段を使うのが手っ取り早いんじゃないかとか。芸術を科学的に分析するのは”融合”と言えるのか?とか。芸術も科学も、この世界の”解釈の一手段”なのではないかとか。論文は発見の感動を伝えるための”芸術作品”なのではないかとか。とかとかとか。



そう言えば何年か前、荒木飛呂彦氏の絵がCellの表紙を飾ったのがずいぶん話題になったなぁ。あれも”artとscienceの融合”の、一つの形か。



未だ”Art & Science”の具体的な形は見えてこない。具体的な形など無いのかもしれない。少なくとも”正しい答え”は無いだろうが。



ぼんやりした考えはまだ続く・・・。



写真は会場で配られたミニパンフと、戦利品のカレンダー。ビールを添えて(笑)